こんにちはメタニキです。
私の最初のメンズエステ経営は失敗に終わりました。
その経緯の詳細はこちらの記事で書いています。
そしてM&Aサイトで事業を売却することに決め、見事成功しました。
物件や備品などお店を経営するためのものは全て揃えていたので、多くの交渉が入り、結果的に上手くいったのです。
例え事業に失敗しても、ある程度の金額で売却することができれば出費を抑えられうまく損切りができます。
ですので、今回はメンズエステの店舗売却を考えている方に向けて、売却に至った経緯や方法について詳しく解説していきます。
M&Aとは?
そもそもM&Aとは何かを説明します。
M&AはMerger(合併)とAcquisitions(買収)の略です。
企業や個人の間で下記を売買することをM&Aといいます。
- 会社
- 事業
- お店
- サイト
私の場合は「お店」を売ったことになりますが、収益が上がるブログやサイトもM&Aの対象になります。
もしM&Aを知らなければ、事業に失敗した時に損害が非常に多くなります。
また残った設備や備品の処理には手間もかかります。
それらをまとめて売却することができれば、そのまま廃業するよりもかなりお得です。
私は、メンズエステを始める前からM&Aの存在を知っていました。
そのため、もし失敗したら売却しようと考えていたので、この時はうまく損切りができました。
逆を言えば、何か事業やお店をやりたい場合は自分で全て準備する前にM&Aサイトなどで丸ごと購入することで安くスタートアップができることもあります。
M&Aのメリット
ここでは主に売却する側のM&Aのメリットを見ていきます。
- 廃業する手間が減る
- 売却金が手に入る
- 場合によっては、売却することで利益を得られる
- 従業員などがいれば、雇用を守れる
廃業する手間が減る
前述のように、事業を売却することで廃業する手間が全くかからないため次のビジネスに移行しやすくなります。
メンズエステの場合、マンションの部屋や備品などはビジネスの利用以外に使い回すのは難しいものです。
自分で個人的に使うか知り合いに使ってもらうくらいです。
引き取り手を探すにはとても時間がかかる上に、何も利益を生まない行為ですので避けたいところです。
売却さえできれば一気に解決です。
売却金が手に入る
そして売却金が手に入るもの大きいです。
私の場合はメンズエステ準備に100万円以上使ってしまいましたが、M&Aサイトで40万円で売却できたため傷口を浅くすることができました。
この時は開業までの疲労や廃業処理で精神的にかなりキツく、一刻も早くその状況から解放されたかったので、安めの条件でしたが売却を決めました。
女の子が0人で営業すら開始してないお店を売れただけでラッキーという考えもありました。
実際に利益を生んでいるお店の売却額は、M&Aの相場的に年間の利益の2年分くらいの金額になります。
もし従業員などを雇っていた場合であれば、廃業にするとその従業員は必然的に解雇になりますが、もし売却して事業が継続できればそのまま従業員を雇用してもらえることも可能です。
売却する側としてはメリットだらけのM&Aです。
M&Aのデメリット
次にM&Aのデメリットを見てみましょう。
- 売却先が見つからない
- 買い手から売却金額を叩かれる
- 従業員の雇用条件の悪化
- 取引先などに迷惑がかかる
M&Aとは言っても、必ず条件に合った売買ができるとは限りません。
私のケースのように廃業するお店を売却する場合は、買い叩かれることもあります。
廃業する場合は必ず手放さなければいけない状況ですので、安くても売るしかないという状況で、足元を見られる可能性もあります。
ただし、後述しますが売却する際の手順をしっかりすれば、いい売買をすることができます。
いくつかデメリットもありますが、M&Aを知らずに廃業処理するよりは、いいことだらけなので活用するべきでしょう。
メンズエステの開業費用はいくらだったのか?
ここからは、実際に私がM&Aで売却した時の流れを紹介していきます。
メンズエステのオープンには、主に下記の準備をしました。
- 物件の契約
- 求人や広告の掲載の契約
- お店の備品や消耗品の用意
- HP
一番の出費はやはり物件の契約です。
これだけで約33万円かかりました。
契約してから売却までの家賃約8万6千円も支払いも発生しています。
続いて、広告の契約です。
まだお店の準備もままならないタイミングで、「求人やお店の広告は早い方がいい」とそそのかされて約20万円で契約しました。
そして、備品や消耗品も購入しさらに約37万円の支払いが生じ、HP制作で2万2千円、そのほかの雑費なども含めて総額で約104万円ほどです。
ちなみにこちらの記事で開業するまでの詳しい初期費用を公開しています。
ここで紹介した初期費用はあくまで私のケースですので、うまくやればもっと安く済ませることもできるでしょう。
ただ、どうしても物件の契約や広告費があるため都内だったら100万円くらいの資金は必要になってくると思います。
実際にメンズエステを売却できた金額は?
女の子以外は全て用意したお店ですが、結論から言うと40万円で売却できました。
当初は売却額30万円+物件の名義貸し料での予定でしたが、最終的には名義貸しは一括で含めて40万円で決まりました。
それでも物件の名義は私のままだったので、その間の名義貸し料を貰えるとよかったのですが、この時は家賃の支払いから一刻も早く解放されたかったので条件を下げました。
それでも60万円の赤字ではありますが、1円も利益を出していないお店でも物件や備品が揃っていれば40万円も値がつくことに驚きも感じていました。
確かに最初から開店準備の経験をした私からすると、40万円で全部揃っていれば絶対お得だと思います。
なので、もし廃業するとしても、店舗を売却して資金を得るという選択肢も覚えておきましょう。
もしM&Aを知らずに100万円の赤字と廃業手続きに追われていたら、次のビジネスへ進むのがかなり遅れていたと思います。
時間やお金をかけたものは、必ず需要があるということを覚えておきましょう。
売却を成功させるポイント
ここではM&Aでの売却を成功させるポイントを解説します。
売却先を見つける方法
まずは売却先を見つけるところからです。
売却先を見つけるには以下のような方法があります。
- 知り合いに声をかける
- TwitterなどのSNSで探す
- M&Aサイトで探す
知り合いなど自分の周りに買い手が見つかれば、それに越したことはないですがなかなか見つからないと思います。
私も色々な人に声をかけましたが、結局見つかりませんでした。
SNSでは、多くの人にM&Aのことを知ってはもらえますが、相手の素性がわからないためリスクもあります。
最悪の場合、犯罪グループや反社会的組織の人の可能性もあります。
ましてや、今回は物件の契約もそのまま譲り渡すため、信用のない人との取引は避けたいと思っています。
結局、私はM&Aサイトで売却先を探して決めました。
M&Aサイトに登録すると、3日間で10件以上の問い合わせがありました。
もちろん、ただサイトに掲載したからといってうまくいくとは限りません。
買収交渉が殺到した理由
私のM&Aでの売却がうまくいった要因を挙げてみました。
- M&Aの実績のある大手サイトに登録をした
- メンズエステの開業が流行していた
- メンズエステの収支モデルを記載した
- 営業にあたっての備品や消耗品が全て揃えていた
- 付加価値をつけた
- 売却に至った経緯を公開した
一番大事なのは、信頼のあるサイトに登録することです。
おすすめのM&Aサイトは後ほど紹介します。
登録するサイトの信用性が高ければ、自ずといい契約をしやすくなります。
そして、M&Aサイトにはさまざま事業やお店が取引されていますが、当時はメンズエステの売却は珍しい状況でした。
メンズエステのビジネス自体は流行していて開業する人は多かったのですが、売却する人は少なかったようです。
また、これからメンズエステを開業する人のためにメンズエステの収益モデルを詳しく記載して公開しました。
上手くやれば、しっかり利益が出る事業という説明ができれば、買い手が多く見つかります。
付加価値をつける
売却がうまくいった最大の理由は、付加価値をつけたことです。
- 契約書のテンプレート
- お店専用のSNSアカウント
- 同業からもらったクレーマーのリスト
- 残っていた広告掲載の権利
これらはメンズエステを営業していく中でほぼ必須と言ってもいいものばかりです。
40万円でここまで含まれていれば買い手にとっては非常にお得です。
最終的には20件以上の問い合わせがあり、すぐに売却先は見つかりました。
買い手にはかなり喜ばれたので、私も売った甲斐があったというものです。
ビジネスの基本ですが、売り方をしっかりしていればいい取引につながります。
M&Aのおすすめサイト
私が登録したM&Aサイトは
です。
M&Aサイトのほとんどは審査があります。
厳しすぎると人が集まらく、緩すぎると参加者の質が下がるので審査は重要。
このSPEED M&Aは、審査の基準もしっかりしていて安心です。
本人確認もありますし、実名での交渉がルール化されているため参加者の質はかなり高めです。
他にも複数のM&Aサイトに登録しましたが、このSPEED M&Aが一番よかったのでおすすめです。
M&Aをする際は、まずはSPEED M&Aに登録してみましょう。
スピードM&Aの利用規約が改悪され使い物にならないサイトに
ここ最近、スピードM&Aで改悪が行われ、ゴミサイトと化してしまいました。
今まではメンズエステでも柔軟に登録ができたのですが、メンズエステを名指しで掲載停止となりました。
おそらく世間体を気にしての対応だと思いますが、非常に残念な対応ですね。
M&Aの仲介をしたからと言って何の影響もないのに、くだらない先入観で排除する姿勢は残念です。
なぜか審査に落ちたM&Aサイト
ここでは、全くおすすめできないM&Aサイトを紹介します。
- TRANBI(トランビ)
- BATONZ(バトンズ)
- M&A PARK
上記のサイトでは、よくわからない理由で審査に落ちました。
審査基準もよくわからず、落ちた理由も「当社が不適切と判断した」という一言だけでした。
メンズエステは風俗ではないですし、ビジネスモデルも詳細に伝えたにも関わらず落とされたことに納得できませんでした。
しかし、後から考えてみればこのような質の低いサイトに登録してもいい取引はできないでしょうし、トラブルの原因にもなるので結果的には良かったと思っています。
M&Aで売却するときは、沢山の買い手を見つけて好条件で売りたいという気持ちになりますが、登録するサイト選びは慎重にするべきです。
まとめ M&Aは常に選択肢に入れておく
今回はM&Aの方法などをお伝えしました。
この時の私のように、M&Aは事業が失敗した時でも役に立ちます。
また、自分が何か新しいビジネスを始める時にも役に立つことがあります。
それほどハードルが高くものではないので、常に選択肢の一つとしてM&Aを持っておきましょう。