こんにちは、メタニキです。
今回は、メンズエステの繁忙期、閑散期について解説していきます。
・そもそも、メンズエステに閑散期なんてあるの?
・閑散期を乗り越えるための対策を教えてほしい。
・繁忙期、閑散期を見据えた戦略があれば知りたい。
これらの疑問や要望にしっかりと応えていきたいと思います。
結論、メンズエステにはちゃんと繁忙期と閑散期が存在し、それぞれの乗り切り方次第で経営の良し悪しが決まります。
ぜひ、記事を最後まで読んでいただき、参考にしてください。
メンズエステの繁忙期はいつ?
まずは繁忙期について。
これはメンズエステの客層であるサラリーマンの休みとお財布事情を考えると分かりやすいです。
年間で大きく次の3つの繁忙期があります。
ゴールデンウィーク(4月後半から5月始め)
4月は多くの企業が新たな事業年度の始まりで、仕事が落ち着き始めるのが4月の後半です。
そして、GWという長期休暇に入ると時間に余裕もでき、帰省などでゆっくりできる時にメンズエステに通うという流れが起こりやすいです。
7月〜8月
7月は夏のボーナスが支給され、冬に比べてクリスマスやお正月などのイベントがないため、サラリーマンの懐が一番潤う時期です。
また、夏は日も長く、人々が活動的な季節でもあるので、必然的にメンズエステに出歩く機会も増えていきます。
7月から8月のお盆休みにかけては、一年で一番の繁忙期と言えます。
年末年始
7月と同様、12月は冬のボーナス時期であり、年末にかけてサラリーマンの羽振りが良い時期に当たります。
年末年始のお休みで、時間がつくりやすい期間があることと、忘年会や新年会の流れでメンズエステに行くという団体利用が多い時期でもあります。
繁忙期のメリット
では、ここからは繁忙期の特徴をメリット、デメリットの順で紹介していきます。
まずは、繁忙期について、
経営資金を確保できる
これは当たり前の事ですが、忙しい時期=稼ぎ時です。
例え、これまでの経営が上手くいっていなかったとしても、繁忙期をうまく乗りこなせば、経営を挽回するチャンスになります。
開業までに要した経費の回収時期でもありますので、しっかり準備を整え、全集中で臨みましょう。
リピーター獲得のチャンス
お店の売上を確保するのと同時に、経営を続けるために欠かせないリピーターを確保する時期でもあります。
繁忙期は、メンズエステへの需要・関心が高まる時期なので、積極的にお店のPRをしなくても集客が見込めます。
そして、メンズエステに興味を持ったり、色んなお店を巡ってみたいといった新規客の割合が高いのが特徴です。
そのため、新規客に良いサービス・接客を提供できれば、リピーターとして再来店してもらえるチャンスなのです。
繁忙期のデメリット
機会損失が生じやすい
メリットで紹介した”忙しい時期=稼ぎ時”は、別の見方をすれば、”忙しい時期=取りこぼしも多い時期”となります。
- セラピストが確保できず泣く泣く予約を断ってしまった。
- ルームが足りずセラピストの希望するシフトを埋められなかった。
など、準備を怠ると、売上アップのチャンスを逃すことになります。
接客・サービスの低下に陥りやすい
忙しい時期は、数をこなすあまり、対応が雑になりがちです。
目の前のお客を捌くことに必死で素っ気ない案内をしてしまったり、忙しいあまりにマッサージが適当になったり、掃除の目が行き届かなかったりします。
新規客が多い反面、対応をミスれば二度と来店してもらえない可能性を秘めており、繁忙期はまさに諸刃の剣なのです。
メンズエステの閑散期はいつ?
次に閑散期についてです。
繁忙期以外と考えれば分かりやすいですが、大型連休や祝日が多い月の前後が閑散期にあたります。
背景としては、サラリーマンは大型連休前後に仕事のシワ寄せが来やすく、忙しくてメンズエステに行く余裕がないからです。
また、大型連休で旅行や帰省で出費が嵩んだ後は、どうしても節約思考になり、メンズエステにお金を落とす余裕もなくなっています。
2〜3月
年末年始にお金を使った後のひと段落する時期で、サラリーマンの財布の紐はとても固いです。
大抵の企業は3月が決算期にあたり、仕事の上では繁忙期でメンエスに通う時間的な余裕もない状況です。
おまけに、冬場は日も短く、家路を急ぐサラリーマンが多いため、一年で最も厳しい時期と言わざるを得ません。
5月後半から6月
GW明けで節約傾向にあり、7月のボーナス前までサラリーマンは金欠状態なので、必然的にメンズエステへの需要も下がります。
夏場の繁忙期前の小休憩といった感じです。
9~11月
夏の繁忙期を終えた後で、緩やかに来店が少なくなっていきます。
特に、秋の行楽シーズンはメンズエステ以外にもお金を使う機会が多くなり、客足が遠のいていきます
閑散期のメリット
時間的な余裕が出る
やる事がなくて暇と捉えるか、繁忙期への準備期間と捉えるかで、雲泥の差がつきます。
- 繁忙期での反省を踏まえて、接客・サービスを見直す。
- 採用活動に重点を置いてセラピストを確保しておく。
など、経営戦略の練り直しができる絶好の期間です。
詳しくは、後半の「閑散期に行うべき対策」をチェックしてみてください。
閑散期のデメリット
売上の減少
当たり前のことですが、来客が見込めなければ売上は下がります。
繁忙期でしっかり稼げていたり、リピーターを獲得できていれば、難なく閑散期を乗り切ることができますが、繁忙期で躓くと閑散期で一気に経営は傾きます。
私の感覚では、多くのメンズエステが撤退を余儀なくされるのが閑散期です。
セラピストの退店
閑散期のダメージはお店だけではなく、セラピストにも及びます。
・想像していたよりも稼げない。
・待機時間が暇過ぎて精神的にきつい。
・指名が入る人気セラピストと自分を比べてしまう。
などなど、メンタル的にやられてしまい、大切なセラピストの退店や長期離脱が起きやすい時期です。
繁忙期に行うべき対策
テーマは『固定客(リピーター)の獲得』です。
繁忙期は、メンズエステへの需要が自然と高まる時期であり、新規客と指名なしでのフリー利用が多くなります。
満足いく接客で、気持ち良く利用してもらえれば、リピーターにつなげられるチャンスです。
逆に、ここで失敗してしまうと、二度と来店してもらえることはないでしょう。
次に来る閑散期を乗り切るためにも、次の具体策を実践するようにしましょう。
お客への対応
受付枠を増やす
せっかくの予約を断ってしまう状況を極力減らすことが肝心です。
複数ルームを用意する、セラピストの採用を増やす、シフトを早めに組んでおくなど、繁忙期前からやれる事は先手先手で準備しましょう。
新規客をリスト化しておく
予約の際に確認した、名前(偽名でも十分)、利用日、指名したセラピスト、利用プラン、LINE連絡先は、しっかりとリストにしてまとめておきましょう。
次回の割引券とセットにして、満足度アンケートを実施するのもよいでしょう。
顧客データは経営戦略を練り直すための貴重な情報ですし、閑散期の集客のためにLINEで直接キャンペーンを届けられるなど、お店にとっての財産となります。
目先の忙しさに集中するあまり、顧客管理を疎かにすると、後で苦労することになりますよ。
単価アップ
稼げる時に稼いでおく。
リピーターの獲得とは別視点になりますが、次に到来する閑散期を乗り切るための経営資金の蓄えも重要です。
需要は高い時期のため、許容される範囲内での値上げ、プラン時間の短縮などを検討しましょう。
セラピストへの対応
基本給UP、ボーナス支給
セラピストの募集やモチベーションアップのためにも、インセンティブは必要です。
多少の実入りは減りますが、セラピストの定着や質の良いサービスにつながるのであれば十分payできますし、長期視点で見れば有効です。
シフトを早めに出せるよう配慮
稼ぎ時の繁忙期は、セラピストにとってはシフト争奪戦です。
ここで思ったとおりにシフトに入れない、稼げないという印象を与えてしまうと、他店への移籍など、退店のきっかけになります。
ルーム数を増やすのと合わせて、やる気のあるセラピストが早めにシフトを出せるような体制を整えてください。
セラピストが働きやすい環境の整備は大事です。
一人一人に全力で対応する
いくら基本給をupしたとしても、それに甘えて接客・サービスを疎かにされては元も子もありません。
ここはセラピストへの教育として、しっかりと目の前のお客に全力を尽くすようオーナーとして伝えるしかありません。
集客しなくても予約が入るので、そこに甘えて手抜きの施術になる。
これがお店にとっても、セラピストにとっても、未来を奪う行為になるのです。
閑散期に行うべき対策
テーマは『繁忙期への準備』です。
メリットの面でも触れましたが、時間に余裕が出る時期をどう過ごすかによって、後々の結果が変わっていきます。
「アリとキリギリス」の話と同じで、周りが暇を持て余している時に、アリのようにコツコツと準備を進めていけば、きっと明るい春を迎えられることでしょう。
具体的な対策は次のとおりです。
お客への対応
物件探し
繁忙期の需要に対応するために、閑散期から物件探しを始めておきましょう。
時期を選べば不動産屋もオフシーズンに入り、親身に対応してもらえる可能性もあり、じっくり腰を据えて物件探しが行えるのはメリットです。
SNS集客の徹底と研究
いくら暇になるからと言って、指をくわえて来店を待っている訳には行きません。
時間があるからこそ、お店とセラピストのTwitterをフル活用して集客に努めましょう。
また、他店が行っている集客方法を真似るなど、やれることはとにかくやる姿勢が大切です。
割引キャンペーンを打つ
「来店数が落ちている時期に、さらに客単価を下げるのか」と感じるかもしれませんが、背に腹は代えられません。
新規客に少しでも興味を持ってもらう、またリピーターとしての再訪を喚起する意味でも、施術時間の延長やオプションの無料、新規割引など、お店の客層に見合ったキャンペーンを考えましょう。
繁忙期に来店した顧客リストを活用して、キャンペーンの告知をLINEで直に届けるのも効果的です。
セラピストへの対応
研修・スキルアップ機会の提供
時間がある時にこそ、接客・サービスの質を高めましょう。
自店、他店のベテランセラピストを講師に招いて講習会を開くなど、在籍セラピストへのフォローをしてあげれば、自然とお店への貢献意識も高まります。
お店からセラピストへのフォローは大事です。
採用活動
在籍のセラピストのつなぎ止めと同時に、新規セラピストの獲得も非常に大切です。
求人募集から面接、採用、研修までは、順調にいっても1ヶ月を要します。
物件と同じく、時間に余裕がある時期に、じっくりと腰を据えて取り組みたいタスクです。
繁忙期に入った時に多くの予約に対応するための下地になるので、ぜひ実践してください。
リフレッシュさせる
人間、時には休息も必要です。
特に閑散期の9月~11月は行楽シーズンでもあるので、12月からの繁忙期に向けて、セラピスト、スタッフに対してリフレッシュを奨励するのも良いでしょう。
結果として、お店への貢献意識が高まったり、パフォーマンスの向上につながるので、オーナー自身も含めてリフレッシュ期間に当てることも考えましょう。
メンズエステを開業するならどの時期が良い?
以上の解説を踏まえて最後に、これからメンズエステの開業を考えている方に向けて、最適な開業時期を提案します。
結論、「閑散期に準備を進めて繁忙期の少し前に開業」がベストです。
理由は、次のとおりです。
- 繁忙期の流れに便乗して稼ぎ、開業資金を早く回収できる
- 広告費をかけなくても集客が見込める
- 閑散期に、物件探し&セラピスト採用にじっくり取り組める
開業の構想から物件探し、ルームの準備、セラピストの採用、研修までの準備期間を約2ヶ月とすると、次の3パターンで開業するのがベストです。
2月~準備を開始※→ 3月末に開業 → 4月後半からのGW繁忙期に便乗
※ 3月は不動産、引越し業界が繁忙期のため物件探しは2月までに決着する
5月GW明け~準備を開始 → 6月末に開業 → 7月~の繁忙期に便乗
10月~準備を開始 →11月末に開業 → 12月~の繁忙期に便乗
以上、参考になったでしょうか。
繁忙期、閑散期それぞれの特徴を踏まえて、適切な対策を踏めば、持続的なメンズエステ経営は間違いなしです。
皆さんの成功を応援しています!